今年最後の花見
染井吉野
5月に入って、今年最後の花見をと駒ケ根高原の古城公園に出掛けた。染井吉野の大ぶりな薄紅色の花がシラカバの白い幹、芽吹きの萌黄色に映えて風情ある里山の花見になった▼気になったのは枯れ枝が多く、所々てんぐ巣病も発生し、樹勢が弱ってきたこと。標高が高い古城では染井吉野は適していないのではと思った▼戦後、成長が早い染井吉野は一斉に植栽され、代表的品種になった。染井吉野は成長が早い分、老化も早く寿命は約60年とか。その頃植えられた木の樹齢は50縲・0年と、世代交替の時期を迎える。植える場所の気候に適した種類、何百年も咲き続ける長寿の里桜などに1部樹種転換するなど、そろそろ世代交替の準備を進める時が来たのではと感じた(大口記者)