駒ケ根市立赤穂南小学校長
下平達郎さん(57)
赤穂南小はJR飯田線の沿線にある。十数年前、通勤する電車内から校舎の建設の様子を眺めていた。
「ここに新しく素晴らしい学校ができるんだなあ竏窒ニ思って見ていたが、まさか自分がその校長として来ることになるとは思わなかった」と笑う。
小学校のころから教師にあこがれ、いつかは自分も竏窒ニ考えながら成長した。夢をかなえての初任校は岡谷市の神明小。「私はどちらかといえばじっくりと人間関係をつくっていくタイプ。だが、同僚の中にはすぐに子どもたちに溶け込む先生もいた。そんな様子を見て『私が先生になって良かったのかなあ…』と思うこともあったが、周りの先生方に励まされ、助けてもらいながら何とかここまでやってきました」と謙虚に語る。
東御市の祢津小学校で初めての校長。3年間を過ごした後、4月から赤穂南小学校長に着任した。
教育の重点にあいさつを掲げる。「あいさつは心の窓を開く鍵。人生のあらゆる場面で必要なのが、しっかりしたあいさつだ」
毎朝子ども委員の児童らとともに校門に立ち、登校してくる児童らに「おはようございます」と声を掛けるのが日課だ。
「ここの子たちはあいさつもしっかりできるし、明るくて元気ですね。そんな良い点をこれからもぜひ伸ばしていってほしい」
「教師の一番の仕事は子どもたちに生きる力をつけること。それは昔も今も変わらない。地域の人たちの力を借りて、さらに素晴らしい学校にしていきたいですね」
中川村片桐在住。
(白鳥文男)