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県市町村対抗小学生駅伝・駒ヶ根市 総合力で大会新V2

県市町村対抗小学生駅伝・駒ヶ根市 総合力で大会新V2

 駒ヶ根のアンカー春日千速(赤穂東6)は2連覇を意識し、指で数字の「2」をつくってゴール。チーム一丸となってつないだ勝利は、歓喜となって競技場に広がった。
 群集に囲まれて1区の湯澤ほのか(赤穂南6)はスタートの飛び出しに失敗した。しかし「後半に勝負しよう」と気持ちを切り替えると、2位でたすきリレー。「3縲・位の位置で帰れば」(林正俊監督)との期待に劣勢の中、十分に答えた。
 2区の林優人(赤穂6)は序盤に1位に浮上すると、そのまま順位をキープして3区の赤羽美紅(赤穂南6)につなぐ。共に後方を気にしながらのレースとなったが「1位でたすきがわたせて役割が果せた」「連覇を達成するために練習してきたんだから」と、周りの信頼を力に変えて懸命に走った。
 チームの思いを託されたアンカー春日は最後まで力を抜かず力走。優勝したらやろうと決めていた右手のサインを掲げて笑顔でゴール。大会記録を26秒縮める21分26秒のタイムで2連覇を決めた。
 林監督は「チームの力で優勝できればいいと信じていた。皆、連覇をプレッシャーに感じていたと思うが、今日は良い顔で走っていた。良くやってくれた」と勝利を噛み締めていた。

県市町村対抗駅伝・総合2位に駒ヶ根市

 長野市の7連覇を阻止しようと臨んだ駒ヶ根。結果は惜しくも2位という成績に終わったが、若手の成長が来年の優勝を、チームの確かな手応えに変えた。下島修監督は「中学生3人の頑張りがなければ2位にはなれなかった。確実にステップアップしているので、来年こそは優勝を」とレースを振り返る。
 1区の森田遥(赤穂中1)は同区に上級生が多い中、見事な走りで区間6位。2区の宮脇千博(駒ヶ根東中3)、8区の福沢潤一(駒ヶ根東中2)はそれぞれ、新記録で区間優勝を飾った。社会人や高校生もトップとの差を常に、1分30秒以内に抑えて順位をキープして2位に貢献した。
 今までチームをけん引してきた羽生吉浩(養命酒製造)=補欠=の「後継者を育てたい」との強い意思もあり、5区の松崎雄介(駒ヶ根市役所)が主将を務めた。自分の走りでチームを引っ張るために力走し、区間新記録のタイムで後続にたすきをつないだ。
 松崎は「中学生が力を出しきったので十分な結果。このメンバーで2位だったので、来年は羽生さんらを加えた最強メンバーで長野市に挑みたい」と次の大会を見据えていた。

区間新記録よろこびのコメント

◆2区=宮脇千博(駒ヶ根東中3)
「とにかく順位を上げることを心掛けて走った。途中で向かい風が吹いてきつかったが、体調的には万全だったので調子はよかった。区間記録は狙って走っていたが、本当に取れるとは…」
◆5区=松崎雄介(駒ヶ根市役所)
「チームを引っ張ろうと、最初からペースを上げた。同区に昨年の県縦断駅伝で最優秀選手になった牛山さん(松本市)に勝てるとは思っていなかった。追い風にも助けられました」
◆8区=福沢潤一(駒ヶ根東中2)
「周りには県でもトップクラスの選手たちがいて自信はなかった。皆がつないでくれた、たすきを、よい位置で渡そうと突っ込むレースで押した。仲間の声援を受けながら走れたことに感動した」

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