ADHD障害と向き合う高山さんが講演
自身も注意欠陥多動性障害(ADHD)を抱えつつ、埼玉県で同じ悩みを持つ子どもらを支援しているNPO法人代表の高山恵子さんがこのほど、宮田村の人権講演会「地域ぐるみで子育て支援」で講演した。行動だけで特別視するのではなく、障害も個性のひとつとして理解してほしいと説明。本人が自信を持って生活できるよう、周囲の温かな見守りが大切と訴えた。
ADHDは、注意力が散漫になる軽度の発達障害。「落ち着きがない」などで片付けられることもあり、いじめや虐待、無理解などで・ス自信喪失・スなどの2次障害につながる場合もある。
高山さんは障害を説明しながら、自信喪失が最も怖いと指摘。本人の努力も必要だが、見守る社会環境が重要と話した。
障害者本人の自分を大切にする気持ち(自尊心)を高めることが、自立の一歩だとも語り、周囲が連携して本人や親を支援してほしいと呼びかけた。
ある参加者は「障害の有無に関わらず、今日の講演は社会全体に通じることだと思う。もっと互いの理解を深めなければ」と話していた。