宮沢梅径さんが刻字を伊那市生涯学習センターに贈る
伊那市山寺の書家宮沢梅径(本名・敏行)さん(74)は12日、伊那市生涯学習センターに「破草鞋(はそうあい)」と禅語を刻んだ刻字を寄贈した。
「破草鞋」は、わらじがすり切れるまで師のもとへ通い詰める意味。カツラをノミで彫り、てん書の文字を浮き上がらせた。下地を茶色に塗り、文字に金ぱくをはった。縦90センチ、横180センチ。
宮沢さんは県内中・南信の刻字グループ「崇嶺(しゅうれい)会」の創設者。作品は正月に制作し、3月末、伊那市生涯学習センターで開いた第26回刻字展に出品した。生涯学習センターの目的と一致することから、寄贈を申し出た。5階ロビーに展示され、多くの人の目に留まることを喜んだ。
小坂市長らは、4作目の寄贈に感謝した。