馬込勇ファゴット奏法セミナー
ファゴット奏者の馬込勇さんによるファゴット奏法セミナーが14日、伊那市の県伊那文化会館であった。高校生と大学生14人が指使いや姿勢など基本から指導を受け、セミナーの最後には玄関ホールでアンサンブル曲の演奏を披露した。
ファゴットは吹奏楽でも重要な役割を担う楽器だが指導者が少ないため、伊那文化会館が年2回、世界的に活躍し後進指導にあたっている馬込さんの指導を受けて技術の向上を図ろうとセミナーを開き13回目。
信州大学の学生1人、県内の高校7校から13人が参加。馬込さんのドイツ留学時代に共に学び、長野市で馬込さんのセミナーを主催している須坂商業高校教諭の福田伸幸さんも初めて訪れた。
受講生のファゴット歴は1年から9年とさまざま。楽器の状態の確認から始まり基礎を中心にアドバイスを受けて練習に励んだ。
最後は、モーツァルトのアンサンブル曲を馬込さん、福田さん、受講生で演奏。玄関ホールに16本のファゴットの音が響き、思いがけず居合わせた来館者は演奏に拍手を送った。