小学校教諭が中学校の教壇に
チームティーチングで生徒指導
宮田村宮田中学校1年生の授業に19日、宮田小学校の教諭が参加。正規の教科担任を支援し、一緒に生徒を指導する「チームティーチング」(TT)を行った。小中交流授業として初の試み。上伊那地方では先駆的な授業となったが「子どもの成長を連携して長い目で見守っていきたい」と両校。・ス一村一小中学校・スの利点を活かして、協力体制をさらに強める考えだ。
複数の教員で指導するTTは、きめ細かな指導ができると全国的に注目されるが、小中学校の教諭が合同で授業するのは珍しい。
この日は、1年1組の数学に宮田小の伊澤通子教諭、1年3組の理科に栗空芳郎教諭が参加。生徒の机をまわって指導するなど、助手的な立場で授業をサポートした。
「小中では指導の方法も違うが、それぞれの良さもある。このような交流ができれば、複眼的な指導にもつながるはず」と宮田小の野溝和人校長。
宮田中の新津吉明校長も「1人だと分からない部分が見えてくる。生徒だけでなく、教諭同士の刺激にもなると思う」と説明する。
母校を巣立った生徒を、再び指導した2人は「考えていたのとは違う答えを子どもたちは持っていた。小中とつながる学習の必要性も感じた」と話した。
3学期には中学校教諭が小学校で指導する予定。「来年度の中学校入学説明会は、授業体験も導入したい」(新津校長)と、小中連携は深まりをみせる。