経ヶ岳で自分を磨く 南箕輪中強歩大会
順延になっていた南箕輪中学校の「第54回経ヶ岳強歩大会」が23日あった。標高差1300メートル、約9キロ登山道の「完歩」タイムを競う伝統行事。心身を鍛えながら、村の広大な森林や眼下に広がる河岸段丘などの自然環境を自分の目で確かめた。
午前7時10分、大芝高原プール前の駐車場をスタート。くもり空の下、少し肌寒さを感じながら、生徒394人がそれぞれのペースで8合目(標高2153メートル)にあるゴールを目指した。
2合目地点は2年前の台風で沢があふれ、一部の登山道が崩れてしまっていたが、県の治山事業で新しい橋の設置などの整備が施され、生徒らの歩みを助けた。
次第に急勾配になっていく斜面に、真っ赤な顔で足をふんばり進む子もいれば、「去年はこんなに急だったっけ」と立ち止まり、一息付いてから歩き出す子もいた。
1位の男子は2年連続で清水広武君(3年)、女子は立石ゆきえさん(3年)だった。