伊那市の市章デザイン決まる
伊那市の市章選考委員会が24日、市役所であった。候補作品5点の中から、伊那市の美しく豊かな自然を表現した作品1点を決めた。今月中に市長が告示し、決定する。
選考委員は、識見者(公募作品から5点に絞り込んだ市章候補選定委員)、市議会議員代表ら6人。
選考委員会は非公開で、委員は市章候補選定委員会の経過を聞き、全世帯に配布した住民アンケートの結果を参考にしながら、意見を出し合って1点を決めた。
採用作品は、住民アンケートの結果で2番目に多かったもので、1番多かった作品は「山の鋭利がきつく、バランスがとりにくい」とし、市章候補選定委員会で21点から5点に絞る段階で最も支持を集め、まとまりのあるデザインに落ち着いた。
協議後、小坂市長は「満場一致で決まった。色々な観点から、二つのアルプスや三峰川・天竜川などが表現され、色彩も豊か」と採用理由を述べた。
採用されたのは、伊那市高遠町のデザイナー伊沢亮之さん(30)の作品。二つのアルプスを青色、桜の花びらをピンク色、天竜川と三峰川を白色、その下に広がる大地を緑色でまとめ、輝かしい未来への発展の意味を込めた。
7月中に開く新市発足記念式典で表彰する予定。
採用作品(最優秀賞)1点には20万円、候補作品(優秀賞)4点に2万円を贈る。
アンケート結果は25日、市のホームページで紹介。
市章は、市旗、バッチ、封筒などに使用する。