箕輪町文化財保護審議会
箕輪町文化財保護審議会(蟹沢廣美会長)は25日、06年度第1回会議を町文化センターで開き、事業計画などを協議した。
06年度は、下古田地区の白山神社社叢を再調査する。96年に町の天然記念物に指定され、10年経過したことから、社叢の現状を再調査し今後の保護の指針にする。
調査は信州大学農学部(森林科学科・伊藤精晤教授)に委託し、町教育委員会が協力する。地図や踏査による指定範囲の確定、植生を調査しゾーンニングによる全体図作成、聞き取りや文献調査などによる神社と集落生活との関連性調査、境内の樹木の全数と特に保存すべき樹木の選定、相関植生調査を基に特に重要なエリアについて精密な植生を調べる標準地調査などをする。報告書の原稿作成までを信大に委託し、町が3月末に刊行予定。
調査予算は37万6200円)。
このほかの事業は、県や町指定史跡の草刈りなどの整備、町指定文化財パトロール、文化財保護強調週間の取り組みなど。県指定史跡「福与城跡」の横穴埋め戻し工事も予定する。
町議会3月議会の一般質問で町文化財指定保護について質問があった木下区有林(ブナ林)については、地元木下で「ブナを愛する会」(柴朋美会長)が4月下旬に組織され、町にブナ林調査の支援、協力願いが出ていることもあり今回、審議会で協議。地形的には水源涵(かん)養保安林になっていること、ブナ林の説明などがあり、まず審議会で現地視察をした後に検討することを決めた。