住民手作りの駅前広場「輪苑」の開所式
宮田村のJR宮田駅前に住民手作りの広場「輪苑」が完成し27日、開所式があった。整備した一輪の会(小沢常明会長)のほか、村や地域の関係者ら約50人が出席。1500株の花々で彩られた園内で、長年の願いだった村玄関口の整備をみんなで祝った。
昨年秋に駅周辺の住民10人で発足した同会が、構想から半年余りで約750平方メートルの遊休地を整備。
村の地域づくり支援事業の助成や地権者の同意も得て、荒れていた土地を花壇に作り変え、ベゴニアやマリーゴルドなど10数種類の花を植えた。
式で小沢会長は「駅前のイメージアップを図ろうと、多くの協力で完成にこぎつけた。コミュニティの場として活用してもらえたら」とあいさつ。テープカットを行い、祝杯をあげた。
宮田駅周辺はかつて商店や料亭が立ち並び、バス乗合所もあるなど、にぎやかだったというが、現在は空き地や空き家も目立つなど空洞化が顕著。安全対策上の問題点もあがっている。
一方で昨年末から駅前整備の検討が、村と地権者、住民の3者間で始動。一輪の会の整備作業も平行して行われてきたが、小沢会長は「この取り組みが駅前整備の基礎となり、一助にもなれば」と話した。
今後は地域にも呼びかけて管理。遊歩道の整備や季節ごとに花を植える予定で、イベントなども開いていく考えだ。