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風力発電をやめさせる会が入笠山周辺で勉強会

風力発電をやめさせる会が入笠山周辺で勉強会

 2つの風力発電事業が計画されている入笠山周辺で27日、現地勉強会「風車建設予定地を知ろう・歩こう」があった。地域住民ら100人以上が集まり、建設計画の概要など解説を受けた。
 伊那谷や諏訪地域の山岳愛好団体や野鳥の会など15団体でつくる「入笠山周辺の風力発電をやめさせる会」(伊藤精晤会長)が、風車建設を知ってもらおうと一般にも呼びかけた。
 伊藤会長は「自然に恵まれた環境で、開発が起こると思わなかった」と戸惑いと心配の思いを語り、計画を阻止する会結成に至った経過を交えながら「現場を確かめ、住民自身が判断する活動になれば」とあいさつした。
 やめさせる会メンバーらが風力発電事業計画概要のほか、地質の複雑さや猛きん類の生態などをそれぞれ説明。
 現地は霧に包まれ、風車が立つ尾根は見られなかったが、風況調査の場所や風車土台の大きさをメジャーで測って確認した。
 また、高座岩を見学する歴史遺産など3グループでの分散会もあった。
 伊那山仲間の女性(52)=箕輪町=は「自然エネルギーでいいと思っていたが、自然が破壊され、風車を建設してもそのあとに残るものがある。一度壊したものは、容易に元へ戻すことはできない」と話した。
 風力発電事業は、入笠山縲恷ュ嶺高原の尾根上と入笠山縲恷ナ平峠縲恚熨サの尾根上に計画されている。

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