勝間ふれあい農園で都会の80人が田植え体験
伊那市高遠町勝間の高遠さくら米の里「ふれあい農園」で27日、町振興公社農業振興センターが主催する田植え体験会があった。県外から訪れた家族連れなどが泥まみれになりながら稲を植え、農業に親しんだ。
都会の人たちに農業にふれてもらうとともに米の消費拡大を目指した企画。7年目を迎えた今年は、東京、埼玉、神奈川、山梨から56組の申し込みがあり、田植えには28組約80人が参加した。
ふれあい農園は、勝間協業組合(小松照夫代表)が管理する13アールの水田。参加者たちは小松さんらから助言を受けながらコシヒカリの苗を植え込んだ。ズボンをまくって素足で田んぼに入ると丁寧に作業を進め、それぞれが貴重な体験を喜んだ。
家族や親せき7人で訪れた東京都の鈴木淳子さん(35)は昨年に続いての参加。「子どもに農業体験をさせて、自分たちで作ったお米のおいしさを知ってほしくて申し込んだ。収穫が楽しみ」と話していた。
区画ごとのオーナー制で、1区画あたり60キロが届けられる。なかには2区画頼む家族も。稲刈りは9月末ごろを予定している。
この日は、同振興センターがこれまで野菜づくり体験会を開いていた山室のふれあい農園でも初めての田植え体験を開催した。