龍水社周辺からトリクロロエチレン再検出
駒ケ根市赤穂町四区の旧龍水社跡地から環境基準を超える化学物質のトリクロロエチレンが検出された問題で周辺の井戸水の調査を行っていた駒ケ根市は29日、調査した27の井戸のうち1カ所の水から基準を超えるトリクロロエチレンが検出された竏窒ニする検査結果を発表した。
調査は旧龍水社跡地を中心に地下水の上流(南西)側に半径約500メートル、下流側に約1キロの範囲内にあり、検査に協力する意向を示した住民らの27の井戸で5月15日に実施された。その結果、下流側約700メートルにある井戸の水から環境基準(1リットル当たり0・03ミリグラム以下)を超える0・084ミリグラムのトリクロロエチレンを検出した。この井戸からは3月に市が行った調査で0・12ミリグラムが検出されている。ほかの井戸はいずれも基準以下か不検出だった。
市担当者は結果について「市民への直接的な健康被害や影響はないものと考えられる」とする一方で「龍水社跡地の上流側でも検出されたということは、跡地内の土壌汚染とは別に上流での汚染原因が考えられる」として、今後の対応について県と協議していく考えを示した。市は6月中旬に住民に対する2回目の説明会を開きたいとしている。