不審な男にランドセルに手を掛けられる
飯島のJR飯田線仏石踏切付近で
29日午前7時07分ころ、飯島町飯島のJR飯田線仏石踏切付近で、飯島小学校6年児童(11)が1人で登校途中、踏み切りで電車待ちをしていた際、後から近づいてきた男にランドセルに手を掛けられるという事件が発生した。
不審者は40-50歳。身長170-175センチ、中肉、眼鏡なし。
同踏み切りは国道153号から東側の与田切川方向に下る歩行者専用。男子児童は踏切を南方から北西方向に向けて歩き、遮断機が下りていた仏石踏切で、列車通過を待っていたところ、男が後方から寄ってきて、ランドセルに手を掛けたので、びっくりして、ランドセルを下ろして遮断機をくぐり、300メートル走って逃げ、友人宅に飛びこみ、助けを求めた。
ランドセルは20メートル離れたやぶの中で発見。児童にはけがは無かった。
通報を受けた駒ケ根署では40人体制で付近の不審者情報、目撃者情報を収集。
飯島小学校では29日は教諭が引率し学年毎の集団下校。4日まで集団登下校するとともに、見守り隊や保護者、校外指導部にも登下校時の見守りの徹底を訴え、町・町教委などは防災無線やページング放送を通じて、不審者情報の提供を呼び掛けている。
遮断機が下りた踏切で、逃げ場がなく、遮断機をくぐって、助けを求めた事件は、地域や近隣小中学校にも衝撃を与えた。
現場近くに住む主婦は「23日にも、変質者が出たという話を聞いた、気持ちが悪い。児童が(踏切を)渡っている時に電車が来なくて良かった」と話している。
駒ケ根署からの防犯速報で事件を知った宮田村の宮田中学校では全校が集まる昼食時に▽1人になる時間を極力なくし、複数登下校の徹底▽万が一の時は近くの民家に逃げこみ助けを呼ぶ▽防犯ブザーが使えるようにする-とし、宮田小学校は▽各担任を通じて各学級ごと児童に事案の経過を報告▽複数登下校の徹底-などを呼びかけた。