伊那市坂下区・大規模災害に備え、備蓄倉庫新設
伊那市の坂下区(黒田強区長)は26日、坂下公会堂近くにある災害時の避難場所に指定している広場に、防災備蓄倉庫を設置した。同公会堂地下にテントやスコップなどの防災器具を保管していたが耐震強度がないため、別の場所に倉庫を作った。
設置した倉庫は縦約2・2メートル、横約5・8メートル、高さ約2・3メートル、床面積12・90平方メートル。総工費約60万円。
倉庫内には既存の防災器具を移し、今年度は優先的に投光機、発電機を購入して備える。地元に食料店などがあるため、水などの非常食は毎年、少しずつ買いそろえていく予定だ。
坂下区では今年度中に、区所有の2つの貯水槽(それぞれの容量は60トン)のうち、水漏れのため使用されないでいた、坂下公会堂東側の一つを改修工事する。同区は住宅の密集地で周りには川が多いため、大規模地震が発生した時は、火災が発生し、橋が落ちれば日なん場所の確保が困難になるので火災予防への設備に力を入れている。
黒田区長は「大規模災害に対して、防災設備を確立し、自主防災ができるように取り組みたい」と話している。