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三峰総 美和ダム堆積土を混ぜた水田で試験栽培

三峰川の土砂流出ほ場で収穫「川下り米」の味覚検証へ

三峰総 美和ダム堆積土を混ぜた水田で試験栽培

 三峰川総合開発工事事務所(竹田正彦所長)は30日、伊那市長谷溝口にある、美和ダムの堆積(たいせき)土を耕土に混ぜた水田で田植えをした。三峰川の土砂が流れ出たほ場で収穫できる「川下り米」の味覚を検証するため、本年度初めて、試験栽培をはじめた。
 ダム底にたまった土砂をかき出し、機能を回復させる「堆砂掘削」事業は、02年度までに2百万立方メートルを取り除き概略終了。その後堆積土は、長谷の市野瀬、黒川のほ場整備に使用したり、ミネラルが多く、土壌伝染病菌が少ないとして、家畜飼料、育苗土への活用研究が進められるなど、注目が集まっている。
 田植えには、同事務所や長谷総合支所の職員ら約10人が参加。水稲耕土に対して堆積土を0、20、30パーセントずつ混ぜて作った3つの水田(それぞれ約160平方メートル)へ、コシヒカリの苗を植えていった。
 9月下旬の収穫の際に、それぞれの米の味を比較したり、成分分析して検証する。堆積土栽培で効果が認められれば、これから掘削する土を有効活用につなげていきたいという。

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