伊那署が災害警備訓練 梅雨期に備え水難者救助も
伊那警察署は30日、恒例の災害警備訓練をした。朝7時30分ころ、震度5強以上の地震が発生し、署員らがそれぞれの職場や自宅で感知したとの想定で、75人が同署に自主参集。その後、災害で使う投光器などの機材点検や、梅雨時に備えた舟艇訓練などをして、防災意識を高めた。
早朝の訓練では、衛星携帯電話や発電発動機、チェーンソーなどの機能点検や操作方法を確認。チェーンソーは、実際に署員が木の丸太を切ったりして操作を学び、有事に備えた。
南箕輪村の大泉ダム湖では舟艇訓練のほか、救命胴衣の着用方法や救命索発射機の操作を学習。組み立てたゴムボートで、水難者役の署員を救助した。
小嶋惣逸署長は「装備機材についての基本的な知識を身に付け、いかに有効に使うかが必要となる。普段から有事に備えてほしい」と署員の志気を高めた。