伊那市・美篶小と信大共同 児童植樹桜の木56本に施肥
並木の復活に願い込めて
伊那市の美篶小学校と信州大学の共同による桜並木の施肥作業が1日、伊那市美篶の三峰川右岸堤防のレストパーク周辺であった。同小が約10年ほど前から数年間、行政とともに植樹してきた桜56本に、微生物を含んだ鶏糞肥料約500キロをまいた。
元気のない桜の成長を促進させよう竏窒ニ、信州大学農学部の井上直人教授(NPO法人微生物による環境浄化の有機農業を広める会理事)が立案した2年目の取り組み。同肥料は微生物がえさを食べゆっくり分解するため、木に栄養が届きやすく、水が汚れにくい竏窒ネどの利点があるという。
6年生69人、井上教授のほか信大の学生や、市職員、同地区の区長など約90人が、施肥作業に汗を流した。児童たちは肥料の有効性を学びながら、地域住民や大学生らと交流も深めた。
井上教授は「昨年に比べて見るからに新しい枝が伸びている。5年も続ければ立派な並木になる」と期待。児童たちも「これからも美篶小で守っていきたい」と意気込みを語っていた。