エイズ予防ウィークに正しい知識普及啓発
保健所で相談・検査
県下一斉「エイズ予防ウィーク」初日の1日、伊那保健所は街頭キャンペーンなどエイズ・性感染症に関する正しい知識の普及に向けた啓発活動をした。 感染予防への意識の高揚を図るとともに、エイズ患者・HIV感染者に対する偏見や差別のない社会づくりを推進していく。
保健所職員は早朝、JR伊那市駅周辺で通勤・通学者に啓発用のティッシュを配布したほか、広報車で管内を巡回してエイズの予防や理解を求めた。
伊那市の県伊那合同庁舎では、エイズについての概要、性的接触や血液感染などHIVの感染経路をパネル展で紹介し、正しい知識の習得などを呼びかけている。
厚生労働省の発表によると、HIV感染者、エイズ患者ともに96年度以降増加傾向にあり、昨年のHIV感染者は95年に比べ約3倍の832人、エイズ患者は2倍の367人。
結果を踏まえ、同保健所は「自分には関係ないという考えの人がまだ多い。除々に浸透してきてはいるが、さらに普及・啓発に力を入れていき、予防意識を高めていきたい」と話していた。