村内初の土砂災害に対する訓練
宮田村北割区で8日、土砂災害に対する大規模な防災訓練が行われた。県と村、消防団、そして地域住民ら100人以上が参加。村内初となる土砂災害の訓練で、緊急時の連絡体制の難しさなど、万が一に備えて課題も浮き彫りにした。
台風による大雨により、北割区で災害発生の危険性が高まったと想定。村は庁内に本部を設置し、職員は決めてある役割分担に沿って、各班に分かれて活動を開始した。
広報車などを区内に巡回させ、真慶寺に避難するよう指示。乳幼児の手をひいたり、高齢者と付き添いながら避難する住民の姿があった。
体が不自由な人を避難させたり、避難していない住民を探す訓練も展開。
事前に決めてあった進行により、大筋では順調に内容を消化したが、一部に本部と現場で連絡が行き違う場面もみられた。
村内では1999年以来、大規模土砂災害は発生していないが、大雨が降れば被害につながる可能性は高い。
村産業建設課は「事前に調整していても、連絡体制などを徹底するのは難しい。反省を踏まえ、地域と村との連携をさらに深めていきたい」と話した。
県内ではこの日、10広域ごとに同様の訓練を実施。上伊那管内では宮田村が対象だった。