農地の荒廃防止と地域活性化をねらった芋焼酎づくり、伊那市で開始
芋焼酎で地域の活性化と農地荒廃防止を図ろう竏窒ニ8日、伊那市西箕輪の農家14人と伊那養護学校高等部の生徒9人が、地区内の遊休農地約45アールに、焼酎用のサツマイモの苗を定植した。サツマイモは、地区オリジナルの芋焼酎として製品化するほか、上伊那8市町村の生産者らで製品化を計画している「伊那八峰」(仮称)の原料にも用いる。発起人の一人、唐澤浩史さん(61)は「一生懸命つくるので、地域の人にもぜひ飲んでほしい」と話している。
担い手の減少、高齢化に伴う遊休農地問題は、西箕輪でも深刻化している。そんな中、同様の問題を解消するために近隣市町村で進めている芋焼酎づくりに着目。地元農家の有志が集まり、準備を進めてきた。
高齢農業者が多いことから、栽培管理にかかる労働負荷は、出来る限り軽減できるように工夫した。ほ場近くにある伊那養護学校からも作業への参加協力を得た。
今年は約1・3ヘクタールに苗2万1千本を植える予定で、2、3トンの収穫を見込んでいる。焼酎用として一般的な「黄金千貫」のほか、焼酎に用いるのは珍しい「紅あずま」も試験的に栽培する。
来年1月ころまでに製品化する予定。