「豊かな環境づくり上伊那地域会議」総会
環境学習教材など助成 自然観察会を再開へ
上伊那の市町村や同地域内の消費者の会などでつくる「豊かな環境づくり上伊那地域会議」(木下さちゑ会長)の総会が9日、伊那市駅前ビルいなっせであった。06年度事業や予算などの5議案を原案通り可決、承認した。
本年度事業は新規で、上伊那管内の小学校を対象に、環境学習を推進する先進的な授業で必要となる教材などに助成する事業を盛り込んだ。そのほか、啓発事業として「自然観察会」を4年振りに再開し、水、自然環境保全の意識を高めることにした。
総会後は研修会・パートナーシップ会議があり、環境問題に関して取り組んでいる2団体が事例発表。小水力発電の普及に励む「伊那谷自然エネルギー研究会」の小澤陽一代表と、マツタケの発生環境整備に取り組む「上伊那林業士会」の川島潤一会長が講演した。
小澤代表は伊那谷の農業用水路が平野を流れる用水路と違い、起伏のある地形であるため、小水力発電に適した落差を有する個所が豊富であることを説明。「伊那谷は恵まれた環境にある。地産地消の発想で、地域にあった特色を使ってエネルギーをまかなう必要がある」とした。