幼稚園村で都会の園児たちが自然を体験学習
自然に直に触れて
神奈川県の湘南やまゆり学園(本部・茅ヶ崎市)の園児たちが、28日から伊那市西春近の幼稚園村へ体験学習に訪れている。伊那谷の森や川、動植物に触れたり、マスのつかみ取りやトウモロコシの収穫などを体験し、都会で学べない本来の自然を直に学んでいる。
心を引き出し、思いやりや人としての姿勢を身につけてほしい窶狽ニ、体験を通じた感覚教育に取り組む同学園は、伊那市土地開発公社が分譲した「幼稚園村」に1991年、コテージを建設。以来、夏の体験学習は、年長園児の恒例行事となっている。今年は960人の園児が4グループに分かれて参加する。
高層ビルに囲まれた環境で育った子どもの中には、泥遊びもできない子もいるが、木々や虫などに触れ、本来の自然を体験した子どもたちの成長は著しく、後日ビデオで合宿の様子を見た保護者からも「感動した」と大きな反響があるという。
現場リーダーの飯塚一美さんは「家族と離れて生活する2泊3日は、子どもたちにとって辛いこともあるかもしれない。でも、だからこそ劇的な成長もある」と話していた。