伊那谷地域住民大学が発足
住民自治、地域づくりを考える活動展開へ
伊那谷地域住民大学の発足集会が11日、南箕輪村の大芝高原研修センターであった=写真。「住民自治と地域づくりを考える」をテーマにしたシンポジウムがあり、地域問題に関心のある上伊那などの約40人が、意見を交わした。
県内の教育、産業、文化について研究、学習している「県地域住民大学」のメンバーが、伊那谷地域に絞った「分校」として活動するため、結成を呼びかけた。住民自治や地域づくりなどをテーマに講座や、公開集会を開いていく。
シンポジウムでは、伊那市の郷土史家・山口通之さん、建築家・山住博信さん、木曽町町長の田中勝巳さんらをパネラーに迎え、パネルディスカッションをした。住民自治や伊那谷と木曽谷を結ぶための観光について話し合った。
山口さんは地域自治に関して「住民がずくを出さなくてはいけない。役員になった者が顔の見える内容を分かりやすく情報公開し、住民が参加し検討していくことが必要」と主張。田中さんは「自分の地域の歴史、文化などを確信を持って将来につなげ、安心して暮せる地域づくりをするための運動を広げてほしい」と述べた。