伊那市の西箕輪「通学合宿」
集団生活で自主性高める
公民館に宿泊し、異年齢の集団生活の中で自主的な児童を育てる「西箕輪通学合宿」が5泊6日の日程で11日、伊那市の西箕輪公民館で始まった。西箕輪小学校の4竏・年生29人が初日は、夕食づくりやキャンプファイヤーを楽しみ、仲間との交流をスタートした。
公民館単位の長期間合宿は上伊那で例がなく、2年目の取り組み。本年の参加者は昨年の反響もあり、前年比17人増の61人が希望したが、宿泊施設の規模を考え抽選した。参加費一人3千円で、市の補助金などで活動。西箕輪公民館(城取茂美館長)の主催、西箕輪こども会育成会の協力。
各学年男女6人の計5班を構成し、各班に近くの信州大学生が世話役に付いた。初日の夕食の献立は、1班が献立をしたハンバーグと野菜サラダ。昨年は食事の開始が遅れたが、今年はじっくりと計画したため、調理も順調に進み、定刻には皆で料理に舌鼓を打った。
初日のメーンイベントのキャンプファイヤーは、参加者や大学生が火を囲んで自己紹介やフルーツバスケットなどのゲームをした。大きな声で、自分の好きな食べ物を恥じらいなく発表する児童らは、集団生活を実りある体験にしようと笑顔が弾けていた。
2回目の参加となる5年生の井上卓也君(10)は「あれから、お母さんの料理の手伝いなどをするようになったし、自分のためになった。今年もいろんな友達と仲良くなりたい」と意気込んでいる。