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林寂本の生い立ちを学ぶ

ふるさと発見講座

 宮田村公民館の第2回ふるさと発見講座が30日、村民会館で開かれた。地域住民ら20人が集まり、宝剣岳に鉄製の錫杖(しゃくじょう)を奉納した江戸時代の行者・林寂本の生い立ちと駒ケ岳とのかかわりを学んだ。
 村教育委員会に3月、寂本が宝剣岳に奉納したとされる石仏の一部と錫杖の保管が託されたこともあり、今回のテーマに「駒ケ岳登山史に学ぶ」を取り上げ、寂本の子孫である林登志喜さん=岡谷市=を講師に迎えた。
 寂本は84歳で亡くなった説もあるが、63歳(1750窶・813年)説で説明。年表を追いながら「県内の山岳信仰は御岳信仰からで、御岳開山のとき、木曽に出入りしていたのではないか」と推測した。1804年に駒ケ岳までの登拝ルートを開き、1811年に錫杖を奉納。
 寂本の青年期に20年ほどの空白期間があり、林さんは「業績の解明をしていかなければならない」と述べた。
 会場には、錫杖などが展示され、参加者は興味深く見入っていた。

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