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税収好調で、基金取り崩しせず逆に積み立てへ
法人税3割の大幅増、厳しい財政に寄与

 宮田村は2005年度の税収が前年度比8%増と好調で、当初予算に計上していた1億1400万円の財政調整基金の取り崩しを一切とりやめ、逆に4000万円積み立てた。5月末に専決処分し、14日開会の6月村議会定例会で報告した。12億円台の税収は過去最高水準。企業の業績回復で法人税が30%の大幅増となったことなどが、厳しい村財政に大きく寄与する格好となった。
 村の預貯金にあたる財政調整基金。当初は厳しい財政事情を乗りきるために取り崩しを予定していた。
 しかし、村は税収の増加を見込み3月議会で取り崩し額を9100万円に減額補正。さらに取り崩し自体を帳消しにして、積み立てた。
 決算の税収状況によると、全体で12億1187万円。1990年代前後のバブル期も11億円台後半にとどまっており、初の12億円台とみられる。
 そのうち法人税は2億6100万円で、前年度より6千万円も増えた。
 個人村民税も7%、2千万円増の3億700万円。固定資産税は2%増の5億6100万円となった。
 村総務課管理財政係は「新たな企業進出がないのに増加しているということは、業種によって好調な業績の企業があったのでは」と分析。
 本年度も8千万円の基金取り崩しを予算化しているが、「できれば取り崩さないよう、財政の節減にも努めたい」と話した。

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