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天竜川にかかる吊り橋「北の城橋」点検へ
建設から半世紀、疲労状況など調査

 全国的にも珍しい自動車が渡れる木製主体構造の吊り橋、宮田村中越区の北の城橋が、建設から半世紀近く経ち、村は大規模な点検調査を計画している。村議会6月定例会に300万円の費用を本年度予算に補正して提出。「文化財的な価値もあり、橋としての機能を今後も存続させるために安全性を確認したい」としている。
 北の城橋は天竜川にかかる村道で、1958年(昭和33年)に完成。1980年代後半に床板の全面張り替えを行うなど、定期的に部分改修も行ってきた。
 しかし、一部の床板の腐りが目立ち、今年4月には通行中の自家用車の底にはがれた床板が当たる事故も発生している。
 村は、全面張り替えするかどうかも含め、橋を吊っているワイヤーのサビの状況なども点検調査する予定。
 床板は幅20センチ、長さ3メートルで、総延長58メートルの木製の橋げたの上に1枚つづ張り合わせた構造。
 材質は稀少なクリの木で、全面張り替えになると概算で1600万円ほどの経費がかかるという。
 同橋は伊那市東春近方面から、宮田、駒ヶ根市街地を結ぶ最短ルートともなっており、かなりの交通量がある。

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