松くい虫被害の枯損木200本以上に
松くい虫被害を初めて確認した宮田村で、当初の想定よりも被害が拡大していることが分かった。1月末の調査で66本、4月末には166本のマツが被害に遭っていると目視調査で確認。さらに、拡大防止の伐倒処理を進めるうちに、目視では分からなかった枯損木が次々と判明し、最終的には200本以上に及ぶとみられる。
村は、本年度当初予算で松くい虫の被害対策費に40万円を計上。その後、166本の被害が判明し、現在開会中の6月村議会定例会に184万円を追加補正する予算案を提出している。
ただ、その後に判明した被害状況は算入されておらず、今後さらに追加補正することが予想される。
被害は天竜川、太田切川沿いに集中。中越区、大久保区、大田切区の3地区にまたがっている。
確認した枯損木は全て伐倒した後に、薫蒸して処理。ほぼ作業を終えた。
枯損木の処理は県の補助などで村の負担は1割程度で済むが、処理しても安心できず、今後の拡大防止策は悩みのタネ。
村産業建設課は「積極的な樹種転換も考えていかなければ」と話す。