権兵衛トンネル開通記念の第九演奏会
伊那・木曽の住民が一緒に作り上げる
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通記念の「手づくりの第九演奏会」が18日、県伊那文化会館であった。一般公募した団員約300人の迫力ある歌声で、会場を埋めた観客約1300人を魅了。演奏後、しばらくの間、拍手が鳴り止まなかった。
曲目は、ベートベン交響曲第9番二短調「合唱付」作品125の第1縲・楽章。伊那市出身の征矢健之介さん=東京シティーフィルバイオリン奏者=の指揮に加え、地元のソリスト4人が出演した。
昨年6月から練習を積み重ねてきた両地域の団員は小学生から年配者までで、総勢90人の伊那フィルハーモニー交響楽団の演奏に合わせ、ドイツ語で歌い上げた。
1時間半にわたる演奏が終わると、会場から「ブラボー」の声がかかった。
団員は口々に「ステージから観客が見え、気持ちよく歌えた」「伊那と木曽の住民が一緒になって作り上げた演奏会はいい思い出になる」と成功を喜んだ。