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箕輪中3年生が戦争体験談聞く

町遺族会の「平和を願い戦争を語り継ぐ会」 沖縄出身の親里さん講演

箕輪中3年生が戦争体験談聞く

 箕輪中学校体育館で21日、第2次世界大戦の体験を語り継ぐ沖縄県出身の語り部、元教師親里千津子さん=長野市在住=の講演会があった=写真。体験記に耳を傾けた3年生約240人らは、神妙な面持ちで現在ある平和とは何かを考えた。
 「平和を願い戦争を語り継ぐ会」と題し、同町遺族会(竹入弘人会長)が企画した行事。戦争を知らない、未来を担う生徒たちに聞いてもらおうと、初めて参加を呼び掛けた。
 親里さんは、米軍の空襲で母親と祖父を亡くした時、涙も出ずひたすら家族の髪を遺品として持ち返ったことなど、生徒たちと同年代に体験した沖縄戦の悲話を回想しながら語った。
 「今は過去の戦争の歴史をしっかり学んで、2度と同じ悲しみを起こさせないことができる。物事の善悪をしっかりと判断できる人になり、命を大切にできる人として、戦争の語り部になって」と呼び掛けた。
 3年生は社会科の夏休みの課題として、昨年度から体験談をまとめる「戦争新聞」の制作をしている。同学校では学習の導入のきっかけになればと参加。本年も一人ひとりが新聞づくりに取り組む。

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