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福祉大の学生が宮田村で実習

 社会福祉士を目指す日本福祉大学(愛知県美浜町)の学生8人が1日から、宮田村内の各施設で資格取得のための現場実習に入った。同大と友好協力宣言を結ぶ宮田村が、昨年から地域挙げて受け入れているもの。施設だけでなく地域の実情も知ることで、幅広い視野を持った福祉士の養成につながると、期待が高い。
 国家資格の社会福祉士は、受験資格を得るために4週間の実習が必要。通常は自宅などから近い施設を選び、実習する場合が多い。
 対して日本福祉大学の試みは、宮田村のほか友好関係にある下伊那郡阿智村や秋田県最上町など全国5カ所ほどの自治体と協力。期間中はその地域に泊まりこんで複数の施設で実習する。
 石川満同大学福祉学科長は「(施設と自宅を往復するだけでなく)泊まりこみで実習する意義は大きい、丸ごと地域を理解することは、福祉の仕事をするうえで必要」と指摘する。
 今回、宮田村を訪れたのは福祉学部3、4年の7人。13日まで班ごとに分かれ、村社会福祉協議会や老人保健施設プラムの里、宅幼老所わが家などで、日替りで実習する。
 今週末には、大原区の夏祭りの準備も手伝う予定。「実習以外にも、地域を実際に歩き、さまざまなものを見て感じてほしい」と石川学科長は話す。
 7人のうち6人は、残りの2週間の実習を阿智村社協で行う。

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