愛に満ちた演奏、心揺さぶられ
酒井さんマリンバコンサート
精神障害を抱えつつ、活発な音楽活動を続ける宮田村北割区のマリンバ奏者酒井保美さんが25日、自身が勤務する村の福祉交流施設なごみ家でコンサートを開いた。闘病の様子など語りながら、心の支えとなっている家族、そして周囲の仲間への感謝を表現。・ス愛・スに満ちた演奏は、集まった約70人の心を揺らした。
病気で倒れた母親を介護するうちに、自身も心の病を患った酒井さん。左半身がしびれる病気にも悩むが、逆境を乗り越えて音楽活動を続けている。
なごみ家では2年ぶりのコンサートとなったが、思い出の曲の数々を強弱つけた巧みな表現で披露した。
曲の合間には、苦しい闘病にも笑顔を絶やさない母親、それを支えひたむきに介護する父親への尊敬の念を語る場面も。
「私には身近にいつも励ましてくれる人が数多くいる。今日も多くの皆さんの力でコンサートができた」と語った。
友人の倉田しのぶさんらも友情出演。寸分の余裕もないほどの聴衆で埋まった会場も、心一つになりコンサートを盛りたてた。