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伊那市富県南福地の「防災マップ」完成

危険個所を記載・万一の有事に迅速な行動を

伊那市富県南福地の「防災マップ」完成

 伊那市富県の南福地区(布袋昭区長)の防災マップが完成した。土砂崩れなどが予想される危険個所などを盛り込んだ地域の現状を記した地図を作り、災害時の避難、救助などに役立てる。市によると、危険個所を記載した防災マップは市内で初めてだ。
 自主防災の充実を図るため本年2月下旬、区内の建設委員会らを中心に研究委員会を発足。委員で地域内の危険個所を歩き、地図に書き込むなどの作業を進め、6月中旬に出来上がった。
 緊急時の避難場所、防火水槽、消火栓のほか、飲料水に役立つ涌き水などの場所を色の違った印で、A3サイズの地図内に記載した。南福地地区は山のすそ野に広がるため、土石流が起きうる渓流などの危険な場所や、地域内を流れる一級河川・竹松川の河床の浅い所や護岸の弱い所なども盛り込んだ。
 救済活動に役立てるため、地域住民の家族構成や既往歴などをまとめた安否確認表も作成。既往歴については自由記入とし、全戸(約150戸)へ呼び掛けたところ、90パーセント以上の協力があった。
 防災マップは7月中旬までに全戸に配布、避難施設への常設をする予定。安否確認表はプライバシー保護のため、区の役員らが管理する。
 布袋区長は「防災マップを身近な場所に置いてもらい、自分たちの地域の現状を知っておいてもらいたい。有事の際は、これを判断材料にして迅速な行動につなげてほしい」と話している。

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