プラムの里でエレベーター救出訓練
大規模災害や緊急時に備え、宮田村の介護保険老人保健施設「プラムの里」(堀井朝運理事長)は28日、職員によるエレベーター救出訓練をした。約30人の職員が参加。同施設のエレベーターを管理する会社担当者を迎え、停止したエレベーターの危険性や、緊急時の救出方法を学んだ。
シンドラー社製エレベーターの問題が発生する中、昨年8月に東京都で発生した震度5強の地震では、大手メーカー5社で製造されたエレベーターの何割かが開かなくなるといった問題もあった。国はこうした場合、1時間以内に救出措置をとることをしているが、高齢者や認知症患者の場合、1時間もの間い狭い空間に閉じ込められることは大きな負担となり、冷静な状態を保てなくなる可能性もある。そこで、施設内でこうした事態が生じた時、出来る範囲で職員が迅速な対応をとるべく今年初めて救出訓練を導入した。
管理会社担当者は「停止したエレベーターを動かすのは危険が伴う。二次災害を防ぐためにも出来る限り保安員が駆けつけるのを待ってほしい」と語り、救出までは上の階から中にいる人に声をかけるるなどして、安心感を与えてほしいとした。
同施設では2年ほど前に、食事を運ぶ台車がぶつかったために扉が変形し、職員が30分ほど閉じ込められたこともあったというが、その後は正常に作動している。