【目指せ!甲子園】高遠チーム紹介
粘り強く、相手の嫌がる攻撃を
3年全員の昨夏の経験が強み。若将大槻監督(24)の就任に加え、1年生9人の入部で、創部以来最多の23人となりさらに活気に満ちている。序盤での失点が多く、下向きとなった気持ちを最後まで引きずる精神的もろさが課題。「点差をつけられることなくついていきたい」(大槻監督)。
投手は3年で右腕の有賀と福沢、2年の左腕馬場。いずれも球威はないが、丁寧な投球で打たせて取る。春から主戦を担う有賀は上手投げから横手投げに変更。制球力は増したが、スタミナに不安。調子を崩した昨夏の主戦、右上手投げの福沢は、経験豊富だが制球力に欠ける。左上手投げの馬場は打者にタイミングを合わせさせない。
守備面は二遊間、中堅が安定。失策が絡んで敗れた春季大会をきっかけに奮起し、守備力を高めた遊撃山浦が中心となって引き締める。しかし、全体的に判断力に欠けとっさのプレーへの対応に課題が残る。
打線は広角に打てる山浦、チーム一の打率を誇る福沢、長打力のある酒井が中軸として引っ張る。両打ちで出塁率の高いトップの湯沢、続く俊足の北原がいかに中軸の前に塁に出れるかが鍵。下位は打率が低いが、好機に強い伊藤信を中心に盛り立てて上位につなぎたいところ。「粘り強く、相手の嫌がる攻撃を仕掛けていきたい」(大槻監督)とする。
◆湯沢健太主将
部員も増えて元気のあるチーム。ミスの後の切り替えを早くして、リズムをつくって少しでも多く点を稼ぎ、常に先手をとる試合展開にしていきたい。