議論白熱、名物丼どれに?
宮田村の新名物をつくろうと、村民にアイデアを公募した村商工会青年部(前林裕一部長)の名物丼プロジェクトは29日夜、部員らの投票で人気があった10作品を選考した。味やコスト、作りやすさのほか、インパクトなども考慮に入れて検討。村の特産品などを用いた独創性豊かなアイデアばかりで、甲乙つけがたく激論となった。今後は試作品をつくるなかで、最終的には1つに絞り込んで本年度中の完成を目指す。
5月に住民からアイデアを募り、寄せられた169点を部員や商工会役員、村関係者が投票方式で1次審査。10作品に絞り込んだ。
村のシンボルでもある「梅」を食材やイメージに使った作品が多かったが、なかには地ビールでご飯を炊いたり、肉を煮るなどインパクトが大きい作品も。
特産品の山ぶどうワインで煮た肉をのせた丼のほか、地元の石材店でつくる石鍋を食器にしてビビンバにするなど変り種もあった。
この日は、49人の部員と村産業建設課の職員3人が3グループに分かれ10作品を検討した。
「インパクトは強いが味の想像ができない」「丼はカツ丼のイメージが強いが、さっぱり味で勝負してみては」「話題性に最初に飛びつくのは女性。ヘルシーさも意識するべき」などと激論。
様々な観点から各作品の実現の可能性を探った。
10作品を4、5作品にまで絞り込む予定だったが、「味を確かめたい」という声も多く、今後の試作でさらに研究を深めることに。
前林部長や、プロジェクトを主導する同青年部ふるさと創造委員会の春日真一委員長は「少し形が見えてきた。みんなに喜んでもらえる丼を完成させたい」と話した。