伊那谷ねっと

サイトマップ ニュース検索
1310/(日)

ニュース

リラクゼーションスペース「くぇーぶぅ」 桜井沙織さん

「手が届かないところ、癒したい」

リラクゼーションスペース「くぇーぶぅ」 桜井沙織さん

 03年7月、伊那市荒井区の国道361号線「室町」交差点横に、リラクゼーションスペース「くぇーぶぅ」をオープンした。英国式リフレクソロジー(足裏健康法)を中心としたマッサージを提供。わずか7坪の店は、日常の生活に疲れた現代人のくつろぎの場所になっている。
 足裏健康法のほか、肩、背中の「オイルトリートメント」、モグサの熱でツボを温め、ビワ葉の成分を肌から浸透させる「びわキュー」竏窒ネど、メニューはさまざま。体の痛みを和らげ、披露回復、ストレス解消など、健康の増進を手助けする。
 「肩の力を抜いて、緊張をほぐす、癒しの空間にしたい。お客さんが笑って帰れる店づくりを心掛けている」
 ◇ ◇
 短大を卒業して企業へ就職。仕事の疲れを癒すため、友人の紹介で足裏マッサージの店へ足を運ぶようになった。初日の夜はぐっすりと眠れた。2、3回と通うにつれ、体も気持ちも楽になっていくことを実感した。
 「人を癒したい」竏秩B2年半勤めた会社を辞め、東京で足裏健康法について学ぶことを決意。講師の下、マンツーマン授業で集中的に学習し、帰郷してすぐ、自分の技術を提供できる場所を探した。
 その決断、行動に迷いはなかった。
 「いろんな人にリフレクソロジーの良さを知ってもらいたかったから」
 ◇ ◇
 一人ひとりに合った施術を提供し、それぞれの人の満足を追求する。
 「人それぞれ痛いところや気持ち良いところがあり、来店する目的も違う。その人それぞれの自分では手が届かないところへ、手を届かせたい。しかも、口に出してもらうのではなく、自分がその人の足や体をさわって、何も言われないのに手が届くような施術をしたい」
 オープンして4年目を迎える。振り返って感じることは、人と人とのつながりだ。
 「自分が一人でやってこれたのも友人や家族、そして、お客さんの支えがあったからこそ。ここを必要としている人たちがいるから、もっと、もっと質の高いサービスを提供していきたい」
 ◇ ◇
 「ここでしか味わえないもの」。同業種の店が増えているが、「店は小さいけど、自分の手でしか味わってもらえないものを求めてきてくれれば嬉しい」と笑顔が輝く。
 窮屈(きゅくつ)な現代社会に生きる人々を元気にしてくれる、そんな店だ。

リラクゼーションスペース「くぇーぶぅ」 桜井沙織さん

◆くぇーぶぅ◆
○住所 伊那市伊那3709‐3
○営業時間 午前10時30分縲恁゚後9時(予約・午前10時30分縲恁゚後6時30分)
○定休日 毎週火曜日
○TEL 080・1053・8524(完全予約制)

前のページに戻る 一覧に戻る