伊那公民館高齢者教室公開講座
伊那公民館の高齢者教室オープン講座が12日、同館であり、前信州高遠美術館館長・堀井英雄さんが、江戸時代の大奥で、門限を破ったことから高遠藩内藤家のお預けとして生涯を閉じた「絵島」の人生について講演した=写真。
同クラブは、老後の生きがいづくりや交流を目的として5月縲・月にマレットゴルフや唱歌を歌うなど、多彩な活動を展開しおり、1度公開講座を開いている。今回は、3月に合併した高遠町の歴史を学ぶ講演会を企画。
絵島は、当時仕えていた月光院の代参で墓参りに行った帰り、歌舞伎役者・生島新五郎の芝居見物に訪れ、大奥の門限に遅れて帰城した。そのことをとがめられ、高遠藩への永遠流に処されたが、堀井さんは「少し前の時代なら、それほど大きな罪ではなかった。絵島は権力争いの犠牲となり、このような罪人となってしまった」と、当時時代背景を説明。高遠での絵島の人生を語った。