心こめた製品、兄弟の結婚式に
通所利用者の手作りの品を製品化し、販売している宮田村福祉作業所。昨年から通う20歳の男性は、近く結婚する兄弟のために、式の引き出物に使ってもらおうと、ハンディモップ40個を心こめて仕上げた。作る喜び、使ってもらえる幸せ。黙々とものづくりに励む利用者にとって、今回の出来事は新たな意欲にもつながっている。
アクリル毛糸を使ったハンディモップ。作業所の人気商品のひとつで、この男性が主に製作を担当している。
兄弟の結婚式用とはいえ、今回のような大量注文は作業所にとっても初めて。
普段よりラッピングを華やかにするなど、工夫も凝らした。
「自分のつくったものを贈れるのは、本当にうれしい」。
毛糸を均等に切り、しばりつけていく根気のいる作業だが、喜んでもらおうと、一つとして妥協はない。
「今回は家族のためだが、目的があって誰かのために作るということは利用者にとっても張り合いになる」と作業所のスタッフ。
古布の再生、香り袋、ビーズアクセサリー
など同作業所は利用者の創作意欲を伸ばして製品化しており、今後は記念品用としても幅広く受注していきたい考えだ。
製品に関する問い合わせ、注文などは同作業所85・5808まで。