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かんんてんぱぱで地域経済と金融動向について考える公開講演会

かんんてんぱぱで地域経済と金融動向について考える公開講演会

 伊那食品工業は12日、日本銀行松本支店・松永哲也支店長を招いた公開講演会を西春近本社のかんてんぱぱホールで開いた。「地域経済と最近の金融経済動向」を演題に約200人が聴講。今後の上伊那経済の発展に向けた課題を考えた。
 松永さんは日本経済、長野県経済、上伊那経済の視点から、近年の経済動向を講演。
 県内の景気は製造業が引っ張って全体として回復基調にあり「上伊那も製造業に後押しされ、食品、自動車、IT関連なども持ち直し傾向にある」と説明。トンネル開通による木曽との交流活性化、小規模でも技術力のある企業が多数あることなどを特徴としてあげた。
 しかし、公共事業への依存体質から脱却しきれていない建設業などは回復が遅れており「非製造業を中心に浮揚感が薄い」と指摘。
 公的な資金が一層地方に落ちにくくなる今後は、(1)値引きされないものづくり(2)企業誘致による製造業ウエートの増加(3)技術系大学の誘致による産学連携の強化竏窒ネどに取り組み、産業粗利益の大半をつくる製造業を育成していくことが重要であることを示した。
 観光面では、中京圏からの玄関口としての役割を指摘。文化的財産や自然を生かした観光スポットとしてアピールし、単なる通過点とならない地位の確立が必要であることなどを示した。

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