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梅雨前線の被害、各地で

梅雨前線の被害、各地で

 停滞する梅雨前線による大雨の影響で18日、上伊那各地で被害が発生し、一部では04年10月の台風23号を上回る総雨量を記録した。
 伊那市高遠町西高遠では、事業所の東南で土砂が崩落。午後4時に現地対策本部を設置、午後4時10分には災害警戒本部を伊那市役所に設置した。2世帯に避難勧告、1世帯2事業所に避難準備勧告した。また、振動による土砂崩れを防止するため、崖下の市道を全面通行止め、崖上の国道約50メートルを片側通行止めとした。
 飯島町鳥伊原地区でも日曽利橋下流の1世帯が自主避難。
 天竜川北殿水位観測所が出動水位に達した南箕輪村は、午後4時半に消防団が出動態勢をひき、警戒のための巡視を行った。
 箕輪町は、長岡辰巳北で土手が幅5メートル、長さ10メートルにわたって崩れた。土手上の民家、住民に被害はない。
 JR飯田線宮田駅では、線路が冠水。消防団が出動し、宮田小学校グラウンドに排水した。
 15日午前6時から18日午後4時までの降水量は宮田高原で300ミリを超え、伊那市東春近、高遠町で200ミリを超えた。長野地方気象台は、18日夜から19日明け方にかけては1時間に30ミリから40ミリの激しい雨が降ると予想しており、19日午後6時までの降水量は多いところで180ミリになると見込んでいる。
 記録的な雨の影響で、上伊那では過去数年で最も地盤が崩れやすくなっており、長野地方気象台は厳戒な警戒を呼びかけている。

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