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みのわ舞踊研究会

みのわ舞踊研究会

 日本舞踊菊間流師範の菊間明誉司(向山喜通)さんが指導する、日本舞踊の愛好家の集まり。会員は15人。毎週火曜日の夜、箕輪町文化センターの和室でけいこしている。
 師範の向山さんが踊りを始めたのは35年ほど前。青年会のころに演劇や踊りなどをやっていた縁で、菊間流に入った。20年前に師範の資格を取り、箕輪町富田の自宅や駒ヶ根で教えていたが、15年前に「みのわ舞踊研究会」を作った。町文化センターができて町の社会教育登録団体になり、町文化サークル連絡協議会に所属。現在は、みのわ芸術文化協会にも所属して活動している。
 会員は箕輪町民を中心に駒ヶ根市、辰野町の人もいる。最年少は10歳の小学生。大人と一緒にけいこに励んでいる。
 大きな活動は、菊間流の発表会「舞踊おさらい会」「おどり初め」、みのわ芸文協主催の「みのわ芸術祭」での発表。研究会は会費制で、ボランティア活動を主にしていることもあり、地域の敬老会やデイサービスセンターなどを訪問して踊りを披露したり、町の行事にも積極的に参加している。
 発表会は、皆で踊る美しさから群舞が多く、「武田節」「大黒舞」などを踊った。菊間流の踊りは「形がよく、きれいな踊り。衣装は質素できれいな振りで踊ると評判がいい」という。
 けいこは、師範がこれまで勉強した160曲ほどの中から、初心者から名取まで会員に合った曲を選び、振りを教える。長唄、端唄などは難しいため、敬老会などで楽しんでもらえるように歌謡舞踊を練習することが多い。
 流派の形を崩さないよう基本をしっかりと指導。「懐手にして右、左」「鬢(びん)を直してくるっと回る」など、師範の言葉と動きを見聞きして振りを覚え、曲に合わせて練習する。
 「踊りはストレス解消になるし、結構な重労働なんです」と師範。反射神経がよくなったり、覚える力も高まるという。また、例えばひざが痛いなど屈伸が大変な場合は、立ったままで踊れる曲を習うなど、高齢になっても続けることができる良さもある。
 けいこは真剣そのものだが、研究会は「趣味で、楽しみでやってるから気楽な会」。忘年会や新年会など会員のお楽しみもあり、和気あいあいと活動している。
 今年は、流派の発表会、芸術祭共にすでに終わり、次は29日の「みのわ祭り」に芸文協として参加する。箕輪町内には研究会を含め菊間流の教室が3つあり、箕輪天竜音頭のほか、今年初めてパレードに盛り込まれた伊那節を踊る。(村上裕子)

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