かんてんぱぱでぱぱ菜農園本格始動
団塊の世代が退職を迎える07年を前に伊那食品工業(本社・西春近)はこのほど、定年退職者の再雇用などを目的とする農業法人「ぱぱ菜農園」の活動を開始した。荒廃農地解消、安心・安全な食の提供なども目的としており、季節に合わせた作物を栽培していく。
塚越寛会長を社長として05年5月に設立した同社は、1年の準備期間を経て06年5月から実質的にスタートした。現在はの社員は定年退職者2人と伊那食品工業社員など5人。約3ヘクタールの借地を利用し、トウモロコシ、カボチャ、ジャガイモなど約20品目以上を栽培している。
農地は、伊那食品工業周辺にある遊休農地を活用。また、寒天の残さから作ったミネラル豊富な肥料「アガーライト」を使用し、環境負荷を減らしながら安心・安全な農作物栽培に取り組んでいる。
栽培した野菜は直営レストランで使用したり、一般や社員などに販売しており、施行期間に提供したトマトなどは「甘くておいしい」と好評だった。
人員が増えれば、規模拡大も考えるとしている。