北小河内中村地区
住民とボランティアが土砂の除去作業
土石流災害のあった箕輪町北小河内中村地区で22日、ボランティア約250人が住民と共に土砂などの除去作業に取り組んだ。
ボランティアは、北小河内区民200人余と、県が災害支援のため派遣した県職員40人。竹の腰グラウンドの200メートル手前までしか重機が入れず、生活道路約500メートルの間で作業した。
個々の住宅敷地内に入り込んだ土砂をスコップ、くわ、バケツなどでボランティアが道路までかき出したり、水路にたまった土砂を引き上げ、町建設業協会の重機でトラックに積んで北小河内神社脇に運び出した。布団や畳、屋内や庭のごみなどは空き地に運んで分別した。
被災した施主を心配してかけつけた工務店も、急ぎ社員や外注業者を集め20人余が土砂除去作業に協力した。
区役員は、「土砂で家に入れない人もいた。土砂があるだけでも滅入ってしまう。ボランティアの協力で少しでも元の生活に戻れるようになれば」と話した。
住民の男性(67)は、「日にちと時間の感覚がなくなってしまった。今は、開き直って後のことは考えないようにしている。避難所で食事のお世話をしてもらって、区の方も手伝ってくれて申し訳ない」と話していた。
北小河内公民館では18世帯54人が避難生活を続けている。23日は、町消防団第6分団が作業する。