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箕輪町の天竜川堤防決壊個所 復旧工事順調に進む

仮堤防完成へ・送電線鉄塔改修も

箕輪町の天竜川堤防決壊個所 復旧工事順調に進む

 大雨の影響で決壊した箕輪町松島区の天竜川堤防の復旧工事は27日現在、盛り土の上にコンクリートブロックを積み上げる作業に取り組んでいる。近くでは、電力会社の高圧線鉄塔の倒壊対策の作業も進められ、それぞれの現場作業員らは慌ただしく働いている。
 東京電力の鉄塔(高さ約48メートル)は26日までに、全体の半分となる上部25メートルを除去。倒壊すると町上水道取水施設へ影響が出るので、安全を確保するための作業をした。
 決壊後は送電を中止。倒壊対策の支線を張る応急措置や、水流で洗われた基礎部分の補強などは作業済みだ。
 送電再開は堤防の復旧工事が終わった後、上部を組み立て直してからの予定となる。
 東電の鉄塔より上流約50メートルの位置にある、中部電力の高圧線鉄塔(約31メートル)は27日、153号バイパスを開放するため、バイパスから張った支線の重りの位置を護岸内に移した。
 送電は継続。鉄塔の足場4角を丸太などで囲み、土を盛るなどの補強作業は終えている。
 堤防の復旧作業に取り組む、国土交通省・天竜川上流河川事務所(駒ヶ根市)は、今月中を目途に仮堤防の完成を目指す。本格的な堤防施工は、川の水量が減る「非出水期」の10月以降の着工を予定している。

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