伊那市・手良交通安全協会が教室
「電動車いす」の運転技術磨く
伊那市の手良交通安全協会(上島敏夫会長)は28日、手良小学校校庭で、恒例の「電動車いす高齢者交通安全教室」を開いた。地区内の80歳代の同車いす利用者11人が集まり、運転方法を学びながら、交通安全の意識を高めた。
「夏の交通安全やまびこ運動」(25竏・1日)の一環行事、市内でも同地区だけが実施している4年目の取組み。「講習を通して、自分の身は自分で守ることを学ぶ」(上島会長)ための、運転指導講習を目的としている。
この日は、介護保険事業所「エフテック」(長野市)の社員を招き、電動車いすの安全点検や、運転指導を受けた。実際の道路を想定するため、校庭にカラーコーンを配置し、運転技術と交通ルールを学んだ。
同社によると、同車いすの交通事故の要因で最も多いのは「ハンドル操作の未熟」。参加者らは、並べたカラーコーンの間を通る蛇行運転の練習などをして技術を磨いた。
伊那安協の原義一会長は「安全に走行することが事故に遭わないためには必要。また、その日の体の健康状態を確認してから運転を」と呼び掛けた。