上伊那郷土館で夏休み体験学習教室
縄文の暮らし学び土器作りに夢中
伊那市の上伊那郷土館で7月30日、夏休み体験学習教室「土器作りにチャレンジ」があり、上伊那の親子や小学生約50人が縄文土器作りに挑戦した。
地域との交流の機会とし、郷土館や考古学への関心を高めてもらおうと2年目。参加者は、富県の三ツ木遺跡や御殿場遺跡など上伊那の遺跡から出土し、郷土館で保管している土器や石器を見学。職員から縄文時代の人々の暮らしや土器の特徴などを学んで、実際に体験した。
練った粘土で作った円盤状の底に、ひも状にした粘土を輪にして積み上げ、わらや竹などで模様付け。子どもたちは夢中になって思い思いの土器を作った。郷土館で乾燥させ、11月に野焼きをして完成させる。
歴史に興味があり、モノ作りも好きという手良小4年の蟹澤功樹君(9)は母親と一緒に参加。「作ってみるとなかなか上手くいかないから、昔の人はすごいと思った。完成が楽しみ」と話していた。
同郷土館は体験学習教室の一環で同日夜、駒ケ根市で野鳥観察教室も開いた。