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あす投票、当落線上に4、5人、今だ混とん

中川村議選

 任期満了に伴う中川村議選はいよいよ6日、村内各地の集会施設10カ所で一斉に投票が行なわれ、即日開票で10人の新議員が決まる。定数が16から12、さらに10と再削減されて初めての選挙は、2人オーバーの少数激戦を展開している。大幅削減に加え、約千票の大空白地帯など、特殊な環境の中、現職も新人もかつてない混とんの中で、し烈な選挙戦を戦い、その中から半数余が当選圏内に滑り込み、当落のボーダーライン上にいると見られる4、5人は残された1日に命運を掛け、死力を尽くす。トップ争いもデッドヒート、堅実に票の上積みを図る現職、全く予想がつかない新人の集票力などが入り混じり、当選後の議会人事や発言力など、さまざまな思惑もからみ、こちらも目が離せなくなっている。
 候補者1人当りの有権者数が極端に少ない激戦区では「票が絶対数が少ない」と危機感を募らせ、「危ない」「弱い」の風評が有利に働き、巻き返しが功を奏しつつあり、2本の『貧乏くじ』はだれとだれが引くのか、予想もつかない。
 一方、地区からの候補者が減り、環境が良くなった候補は「血縁、知人を足がかりに食い込み、決して無風、安泰でない。新人には期待票が集まる」と新人の動きに警戒する。 地域型選挙を展開する陣営では「選挙の流れは確実に変わってきている。全村的対応や若者への浸透が課題」と口をそろえる。しかし、一方では「最後は地域心理が働く、葛島モンローと言う言葉さえある」と言う人も。
 また、投票率は知事選と同時選挙の影響で、アップすると言う人もいるが、10投票区のうち、立候補者がいないの投票区が6カ所もあることから、良くて前回並みの87%が妥当と思われる。
 昨年2月、自立の道を選択した中川村は、少子高齢化や産業振興などさまざまな課題を抱える。議会は16人が10人に減員され、少数精鋭が求められる。その村政を託すにふさわしいフレッシュで頼りになる議会人10人を選ぶ選挙は明日に迫る。泣いても笑っても、あと1日。各陣営は最終日、地元と村民が集まるチャオや牧ケ原文化公園周辺を集中的に遊説する。村内は終日、ヒートアップした候補者の「最後のお願い」の嵐にさらされ、有権者は貴重な1票の重みを実感しつつ、「たった1人」を決める。

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